あなたは自分の肌の状態を正確に把握できていますか?
乾燥肌・脂性肌(オイリー肌)・混合肌など、自分の肌状態を把握していなければ正しいスキンケアはできません。
以下の男性向け肌診断チャートの結果から、あなたの肌に適した洗顔料・化粧水・乳液の特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
- 診断チャートで自分の肌タイプが分かる
- 各肌タイプの特徴と対策
- あなたが敏感肌かどうか
- あなたに適した化粧品の傾向
4種類の肌タイプ・男性向けチャート診断
肌は大きく分けて4種類のタイプに分類されます。まずは、下のチャート診断であなたの肌質がどのタイプなのかを把握してください。



当チャートは、バルクオム公式サイトを参照させていただきました。



顔の肌は水分と油分(皮脂)のバランスによって、良い状態か悪い状態かが決まります。
いま分かったあなたの肌タイプに含まれる水分量と皮脂量のバランスは、どういう傾向にあるのかも下の図で確認してみてください。
注意
普通肌の人は油断せずにスキンケア
普通肌は、水分量が多く皮脂量は少な目で、非常にバランスが良い状態といえます。
しかし、肌は加齢や体調などの影響で一気に悪い状態になることがあります。
いまの診断では普通肌でしたが、油断せずに美肌を現状維持するための予防スキンケアを紹介していますので、ぜひ読み進めてください。



乾燥肌の人は保湿スキンケアが最優先
乾燥肌は、水分量も油分量も共に不足しがちなカサカサの状態にあります。
とにかく保湿することを心がけていく必要があります。さらなる肌トラブルを引き起こさないためにも、以下で紹介している乾燥肌向けの保湿対策を参考にしてみてください。



脂性肌の人が過剰なスキンケアをするのは逆効果!
脂性肌は、水分量も皮脂量も共に多めの状態にあります。
顔が全体的にベタベタしてテカリやすい傾向にありますので、美肌を目指すならスキンケアは必須です。
しかし、過剰なスキンケアで最低限必要な皮脂すら奪ってしまい、逆効果になることもあります。
以下に、脂性肌に適した正しいスキンケアを紹介していますので参考にしてみてください。
一番ヤバイ!インナードライ
一見、肌表面がテカっていても肌内部の水分量が少ない状態をインナードライと言います。水分が不足し過ぎて皮脂で補おうとしている状態です。



混合肌はスキンケアが難しい。基本的には保湿を重視!
混在肌は、顔の部分によって肌のタイプが混在している状態です。
「おでこや鼻はテカるけど、頬はカサカサしている」などは混合肌と言えます。



普通肌におすすめな化粧品の特徴
普通肌は4種類の肌タイプの中でも唯一バランスが良い状態にあります。
いま現在、特にスキンケアしていないにも関わらず、普通肌でいられるという人は油断大敵です。
基本的には現状維持を心がければ問題ないのですが、洗顔と保湿は今後の予防もかねてしておくことをおすすめします。






肌は加齢や健康状態ですぐに悪い状態に陥ってしまいますので、日頃からのスキンケアはしておく必要があります。



普通肌でも刺激の少ない洗顔料がおすすめ
皮脂を余計に落としてしまわないためにも、サッパリとした仕上がりの洗顔料は避けた方が無難です。
また、角質除去を目的としたスクラブ洗顔料やピーリング剤での余計なスキンケアは肌を痛めてしまいかねないので不要です。
刺激の少ないミルクタイプの洗顔料などが適していると考えられます。



普通肌ならプチプラ化粧水でも問題なし
普通肌の人が保湿するには、特別な美容成分が配合されていない化粧水でも問題ないと言えます。
高いお金を払ってまでスペシャルな成分が配合されている化粧水を買う必要は感じられません。
コンビニやドラッグストアで購入できるプチプラ化粧水で、好みのものを使えば十分に保湿ケアはできます。



普通肌には余計な油分を与えない乳液を
水分・油分共に良いバランス状態にある普通肌の人は、余計な油分を肌に与えないことを心がけておきましょう。
乳液もクリームも同じだと考えている人が多いですが、それは間違いです。
クリームは乳液よりも油分が多く配合されているので、普通肌の人は乳液の方を選ぶことをおすすめします。






余計な油分を与えずに、しっかりと保湿効果が持続できる乳液が普通肌の人には最適と言えるでしょう。
乾燥肌におすすめな化粧品の特徴
水分も油分も不足している乾燥肌は、自らで潤う力が欠けたカサカサ肌の傾向にあります。
洗顔後、保湿ケアを何もしていなければ顔にツッパリ感を感じるはずです。肌が乾燥しているだけではなく、バリア機能も低下しているので肌トラブルが多く引き起こしてしまいがちです。









乾燥肌の人は、とにかく保湿することに専念してください。化粧水で水分を与えるだけではなく、すぐに乳液などの油分で水分を閉じ込めるのがポイントです。
いかに肌を潤すかが目的ですので、保湿成分が多く配合された化粧品を選びましょう。
乾燥肌には洗浄力のやさしい洗顔料を
泡立ちのよい洗顔石けんは皮脂を取り除く力が強い傾向にあります。
泡立ちの良さで選ぶのではなく、洗浄力のやさしいものを選ぶのがポイントです。使用感がサッパリのものではなく、しっとり感じる洗顔料を使いましょう。



乾燥肌への化粧水は成分を重視
乾燥した肌をしっかりと水分で潤うためにも、配合されている保湿成分に気を使いましょう。
セラミド・レシチン・スフィンゴ脂質などの成分が保湿には効果的なので、成分一覧を確認して上手に選択しましょう。
ちなみにこれらの成分は、化粧水だけではなく洗顔料や女性用美容液などにも含まれたものがあります。



乾燥肌には油分重視で乳液やクリームを選ぶ
乳液やクリームは、簡単に言えば油です。化粧水で肌に与えた水分を乳液の油でフタをするイメージです。
乳液やクリームだけではなく、さらに油分の多いオイルで潤いを閉じ込めるのも効果的です。
油分の多さ
また、密閉効果の高いマスクやパックを用いるのも乾燥肌の保湿ケアには適しています。メンズ化粧品ではあまり見かけないので、女性用のものを使って問題ありません。
おすすめの成分は、スクワラン・ホホバ油・ワセリンです。



脂性肌(オイリー肌)におすすめな化粧品の特徴
水分量も皮脂量も多い脂性肌(オイリー肌)は、顔が全体的にベタベタ・テカテカした状態にあります。
油分が多いことから、ニキビや毛穴の黒ずみなどの肌トラブルにも注意が必要です。皮脂の過剰分泌が原因で、毛穴に皮脂が詰まることでニキビは発生してしまいます。
余分な皮脂を取り除きつつ、しっかりと保湿することで正常な肌へと近づきます。ただでさえも皮脂量が多い脂性肌なので、油分の少ない化粧品を選ぶことを心がけてください。



脂性肌でも過剰な洗顔には注意
朝と夜の1日2回の洗顔で、余分な皮脂をしっかりと洗い流す必要があります。
ただし、過剰な洗顔をしてしまうと最低限必要な水分や油分までも失ってしまうので注意が必要です。









皮脂を抑えるためにも丁寧な洗顔が必要ですが、ゴシゴシと強く顔をこすることはやめましょう。
肌にダメージを与えて他の肌トラブルの原因になる場合がありますので、泡でやさしく洗顔することを意識してください。
また、泡立ちのいい洗顔石けんには、洗浄力が高いものが多い傾向にあります。自分の肌に負担をかけない範囲で、さっぱりとした使用感のものを選んでみてはいかがでしょうか。
脂性肌におすすめな収れん化粧水
脂性肌の人にもしっかりとした保湿が必要です。
普通の化粧水とは別に、肌(毛穴)を引き締める作用がある「収れん化粧水」を併用するのもおすすめです。



収れん化粧水とは?
毛穴を引き締めることで、余計に分泌される皮脂を抑えることを目的とした化粧水です。アルコール分が含まれている収れん化粧水が多いので、敏感肌の人は「アルコールフリー」と記載されたものを選んでください。
「普通の化粧水」と「収れん化粧水」は別物です。正しい使用手順は以下のとおりです。
- 普通の化粧水で潤いを与える
- 油分の少ない乳液で保湿する
- 最後に収れん化粧水で毛穴を引き締める
収れん化粧水を用いる際には参考にしてみてください。
脂性肌には油分の少ない乳液で保湿
化粧水で与えた水分を逃さないためにも、乳液による保湿ケアも必要があります。
脂性肌の人には、乳液より油分の多いクリームやオイルはおすすめしません。



乳液の軽いベタつきさえ気になる人は、使用感がサラサラなものが適しています。ご自分の好みに合わせて上手に選んでください。
インナードライはかなり深刻な肌状態!
インナードライとは、肌の表面は脂でテカテカしているのに、肌の内部が水分不足で乾燥している深刻な状態を言います。
これ以上、肌表面を乾燥させるわけにはいかないので、余計な皮脂を分泌させて肌を守ろうとしているのです。






一見、脂性肌に見えるのでサッパリ系の洗顔などに力を入れる男性が多いのですが、これは逆効果なので要注意。さらに肌から必要な水分や油分を奪いかねません。
インナードライの正しいスキンケアも、基本的には保湿が最優先です。肌内部に潤いを取り戻して、皮脂分泌の働きを正常にしていきましょう。
混合肌におすすめな化粧品の特徴
顔の部分によって「異なる肌の状態が混在」しているのが混合肌の特徴です。
人間の顔の肌はどこをとっても同じ状態ということはあまりないので、ほとんどの人が混合肌に分類されると言われています。



混合肌の代表的な状態は、おでこや鼻(Tゾーン)が脂性の傾向にあり、頬やあご(Uゾーン)が乾燥している傾向にあります。
テカリの目立つTゾーンは化粧水をたっぷり付けたとしても、乳液は控えめに。
逆に、カサカサしているUゾーンには乳液やクリームを多めに付けるなど、自分の肌状態に合わせた保湿ケアが必要です。
Tゾーン | Uゾーン | |
化粧水 | 十分に | 十分に |
乳液 | 控えめ | 多め |
混合肌の人は肌の状態が安定しているとは言えないので、刺激が強い化粧品は避けた方が無難です。
水分量と油分量のバランスが悪い状態なので、肌のバリア機能が低下しがちなのも意識しなくてはなりません。肌にやさしい化粧品を選んでください。



混合肌にはやさしい洗顔料を
サッパリ感の強いものではなく、低刺激の洗顔フォームや洗顔石けんを選ぶようにしましょう。保湿効果のある肌にやさしい洗顔料をおすすめします。



混合肌には低刺激な化粧水を
刺激の強いアルコール成分が含まれていない化粧水を選びましょう。
また、パラベンなどの防腐剤も人によっては敏感に反応してしまいますので、念のため配合されていないものを選ぶ方がいいかもしれません。
パラベン自体はよく使われる防腐剤で安全性は高いのですが、弱い肌だと自覚のある人は注意してください。
「アルコールフリー」「パラベンフリー」「低刺激」などがパッケージに書かれているものを選んでみてはいかがでしょうか。






混合肌には油分の少ない乳液がおすすめ
Tゾーンは皮脂が多く分泌されていますので、あまりベタつかない=油分が少なめの乳液や保湿ジェルがおすすめです。
Uゾーンの乾燥具合を考えると、ベタつかないながらもしっかりと保湿効果のあるものを選択する必要があります。



敏感肌診断で肌の弱さを把握しよう
敏感肌とは、化粧品や紫外線など「外的な要因」に対して影響を受けてしまう弱い肌のことを意味します。
冒頭で紹介した4種類の肌タイプ(普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌)にプラスして、肌が敏感かどうかということです。
敏感肌の例
- 乾燥肌+敏感肌
- 脂性肌+敏感肌、など
また、自分のことを敏感肌だと感じている人の50~70%は思いこみだと言われています。
参照:日本化粧品検定テキスト









当診断ツールについて
当診断ツールは「皮膚外科医からみた敏感肌の実態とその認識(臨床,54:109,2001)」を参照して作成しました。この診断結果は、あくまでも目安としてご活用ください。
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「○○点以上だから敏感肌」と捉えるのではなく、「敏感肌の傾向にある」といった、参考程度に捉えてください。



敏感肌の傾向にある人は刺激にとても弱いので、とにかく肌に優しいスキンケアを心がける必要があります。
敏感肌の人向けに販売されている化粧品もたくさんありますので、パッケージに「敏感肌でも大丈夫」的なことが書かれている化粧品をまずは試してみてください。
敏感肌の人は刺激のない洗顔料を
肌の余計な角質などを落とすために使われるスクラブ入りの洗顔料やピーリング剤は絶対に使わない方がいいです。
肌にやさしい弱酸性の洗顔石けんや洗顔フォームをおすすめします。



化粧水選びはアルコール分や防腐剤に注意
サッパリを目的として配合されているアルコール分や、パラベンなどの防腐剤が多く配合されているものは極力避けましょう。
また、人によっては香料などもアレルギー反応を引き起こしてしましますので、自分の肌に合った成分を把握する必要があります。
できるだけ低刺激なもので、しっかりと肌に潤いを行きわたらせましょう。



乳液選びにも配合成分を確認する
化粧水で肌に潤いをもたせたら、しっかりと乳液などの油分で水分を閉じ込めましょう。
洗顔料・化粧水と同様に、余計な成分が配合されていない肌にやさしい乳液を選ぶのが無難です。



注意
敏感肌の人におすすめの化粧品の特徴を紹介しましたが、あなたとって最適な対処法だとは断言しかねます。
極度な敏感肌である場合は、皮膚科の医師への相談を優先してください。
まとめ



まずは自分の肌タイプを把握して、そのうえで適したスキンケアをすることでニキビなどのトラブルを回避することができます。
全タイプに共通して言えることは、洗顔と保湿のケアはとても大切だということです。



基本的には過剰な洗顔をせずに、十分な保湿をすることを心がけましょう。あとは自分の肌タイプに合わせた化粧品を選ぶことで、美肌に一歩近づけるわけです。
ただ、忘れてならないのは「加齢や環境により肌タイプは変化する」ということです。
自分の年齢や生活環境などの条件を常に意識して「今の自分に適したスキンケア」ができるメンズを一緒に目指しましょう!